いろいろ感想とか

備忘録的な意味も兼ねて、いろんなものの感想を書いていきます

Secret agent 影華 感想

シクエジ影華をプレイし終えたので感想を書きます。以下ネタバレありです。ご注意ください。

全ルートプレイしましたというところで、せっかくなのでプレイした順に書いていきます。一つのルートが終わるごとではなく、全ルートをプレイし終えてから書いているので、どこか本編内容と齟齬があるかもしれません。その際はどうかご容赦ください。


神楽ルート

神楽が一番好きなキャラなので、一番最初にプレイしました。

一般CG(R-18ではない)が4ヒロインの中でも一番綺麗なのが多いと思いました。まあ前述のとおり私が神楽のこと好きだからっていう贔屓目も入ってしまっているかもしれませんが…笑 特にお気に入りなのは、二人でお弁当・布団で読書・桜の下です。お弁当のCGはたくさんの色が使われていますが、色合いが華やかで見た目も良いですよね。こういうのを色のバランスがいいというのでしょうか?素人なのでよく分からず恐縮です…苦笑 このcgには差分が5パターンありますが、1枚目が一番好きです。お弁当の中身が写っていて全体の色合いが良く、それとわずかに口が開いて相手の反応を待っているような表情が好きです。
それと、これは今作と関係無いのですが、神楽の紫髪と正面を向いている立ち絵の笑顔差分が前作から大好きでした。

さてお話としては、神楽にお見合い話が来た!というものでしたね。お見合いの話自体は神楽の父が実はそこまで本気でもなかったということで、ちょっと肩透かしを食らった気分ではありました。ですが、騎士団御披露目式の最後にあのように挨拶する神楽の姿は印象的でした。そしてその言葉も好きでした。これはおそらく、今まで親の期待のとおりに生きてきた神楽が父親の病気見舞いや曾祖叔母の手記などをきっかけに、少しずつ自分という存在を感じ、自分自身の意思を持つ過程を経たことによるもの、ということなのではないでしょうか。

神楽の父母も娘の成長ぶりをよく見れたことと思います。そしてまた神楽自身もパートナーである迅くんと一緒に少しずつ成長していこう、というのが垣間見えたのは良かったです。
普段友人としゃべきるときとは違う、騎士団御披露目式での全体に向けたしゃべり方と、神楽が両親に「お元気で」と言ったボイスが好きでした。
本音を言えば、迅くんとの一騎討ちはもっとがっつり見たかったなと思いましたね。


舞ルート

舞ルートは取り扱っている題材としては一番好きでした。それと舞さんのいたずらっぽいところに起因する言い方とかそれ以外の台詞でも、中の人の演技がよくはまっていたのではないかと思います。細かな演出も神楽ルートに比べて多く、他ヒロインとの絡み(前作からの物語の都合上でもありますが)もあり、良かったです。

この舞ルートでは騎士団騒動のお話が中心でした。

その中で新団長である神楽が騎士団運営に苦労しているところ・みんなそれぞれが自分のやりたいことを自覚し、それに向かって突き進む様・夢と現実を天秤にかけざるをえない九鬼先生など、現実的な描写がとても多く、それは私にとっても面白く、興味深いものでした。

また九鬼先生の教育に対する考え方、それも関連した騎士団のあり方、今回の問題を通じて出てきた一般生徒・騎士・教師などそれぞれのポジションによる意見や現状などは特に面白かったです。会議の途中で舞がキレそうなのは思わず「あぁ…見てられない…」となりましたが、彼女が努力に対して一家言あるのは前作での苦労もあってこそだと、プレイしていてよく分かります。それと騎士団の業績録は私もすごい良いなーと思いました。こうやって客観的にまとめた資料を作り、それをもとに主張を伝えるのはいつでも必要な技術だと思っています。私は学生時代、生徒会なんて面倒なだけと思っていました。実際そういう一面はありますし、現実と冬華学園の騎士団とではまた違ったところもあるでしょうが、「こういうことをやってるんだ」って分かりやすく伝わるのはとても良いですよね。

そして最終的には彼らのやってきたことが報われた形で騎士団騒動は終わり、物語はエンディングを迎えました。舞だけでなく、九鬼先生、おにぎりの騎士や保守派騎士の人たちなど、たくさんの人物が動いている様が見えたのが良かったと思います。それにしても迅くんの一人称視点を見るに、彼は冷静に状況をよく見ているようでした。

九鬼先生の研究テーマについてと、舞の二つ名のくだりも面白かったです。私の全然知らないテーマではあったんですが、九鬼先生の説明の中に出てきた言葉を適当に調べて「へー、こういうのかあ」ってなりました。このゲームに限らず、エロゲで変な知識が増えるのって楽しいんですよね笑 興味無い人は飛ばせばいいし、興味あるなら今の時代ちょちょっと調べれば、細かな部分の信憑性はともかく、概要くらいは簡単に見ることができますから。ほんと良い時代です。舞の二つ名については詳しくは控えますが、そのへんは面白かったのでセーブして何回も見返してます笑 舞の退団式で、最後に保守派騎士と別れの挨拶を交わすところも良かったです。あと個人的には「最後にVRルームに行ったのなら舞と迅くんの一騎討ちが見たかった!」ってなりましたね。その場合、話の展開がよく分からない感じになりそうですかね…苦笑


ゆいルート

メイドとドレスのcg(R-18)が個人的には良かったです。ドレスは、特に首元のチョーカー(って言って正しいのでしょうか?)・ビスチェ(orコルセット?)・グローブ・タイツにレースの模様が付いていて、とても良いと思います。
そして迅くんが赤ちゃんプレイのようなものをしているときの中の人の演技も良かったです。小難しさの一切無い台詞と、あやしてるからああいう言い方になるんでしょうが、不自然な"読んでる"感というか、棒読み感が逆に良かったです。私の精神がもっとズタボロに壊れていたら、あのボイスに堕ちていたかも分かりません() でもまあ実際、キャラとしてもゆいはいいですよね。声も合っていると思いますし、年下のスタイル抜群ショート編み込みですもんね。

さてストーリーですが、偽ゆいと偽りせのボイスが良かったです。特に、りせの演技を完全に止めた偽りせ・りせのしゃべり方がわずかに残った偽りせですね。りせって、溜めるっていうか、最後をちょっと伸ばすというのか、余韻が残ってるしゃべり方をするじゃないですか。それを残しつつ、声自体は低くしたしゃべりが好きですね。単純にりせの声で悪っぽい演技を聞いたのが新鮮だったからっていうのもあったと思いますが。

あとは、ゆいの拘禁されてるビルに間に合わず、火の手が回ってしまい迅くんが絶望に覆われたシーンも良かったですね。何よりあれは迅くんの心からの叫びでしたから。あそこでゆいが助からなければ物語にならないと分かってはいますけど、幸せなだけが全てじゃないですもんね。
ゆいに赤ちゃんプレイされるシーンの前で、私は「迅くん、弱くなったね。愛する人が出来て」って思ってました。そしてゆいが助かったときもこのまま安全な場所に行こうって言ってました。それを聞いたゆいが啖呵を切るわけですが、そこでゆいの強さと迅くんの弱いところを対比するようにしたのかなーとか思いました。

あとは「ジュ○ーブ条約が適用されるとは思わないことね」でちょっと笑ったとか、消えたはずのハートが出てきてびっくりしたとか、最後のえ○ちシーンはここまでの経緯もあって二人の幸せそうな姿に満足したとかありますが、最後は時が少し進んで、綺麗に終わって良かったですね。cgの幾分大人っぽくなったように見えたりせもグッドでした。


カノンルート

4ヒロインの中で一番イチャイチャしてました。他ヒロインのルートでは基本何らかの危機が迫っていましたが、このルートは純粋にイチャイチャしていたと思います。
カノンから迅くんに対するイチャイチャ的なボイスも気合い入ってました。私が気に入った台詞の一つは「娘のえがおを守ってくれてありがとう……だ、そうです」です。「だ、そうです」のところでちょっと照れたように声が小さく、ささやくようになっていたのが良かったです。あと「時系列としては、テレビシリーズ……説明すると」のところがファンならではの早口って感じで面白かったです笑

ストーリーについては、モモカが無闇やたらに拡散してるけど大丈夫かな?とか学園都市の動画よりカノンの動画の方が再生回数多いのやばくない?とか思いましたね…笑 あとはいくつか良いなーって文章表現がありました。


りせ、ゆいハーレムルート

りせはゆいに比べて小さいことを気にしてるみたいですけど、りせだって全然小さくはないよねって思ってましたかね…笑

りせの一番最初のシーンで髪が目にかかってなかったのが最初は気になったというか、新鮮でした。両目見えてるの珍しいな~って。

めちゃめちゃにどうでもいい感想で申し訳ないのですが、ゆいの台詞で「……、……いっぱいかけてくださいね」っていうのがありまして、その「さいね」のイントネーションがマリーローズみたいだなって思いました!

なんかこれ最後の方は相関関係の矢印が入り乱れてどっち向いてるのか分がんね状態でしたが、りせが楽しそうなのでよしとしました笑


影華編

ゆいルートで偽ゆいや偽りせが出てきたときから思ってたんですけど、みんな危ない技術使ってるなーって感じです。姿形はもちろん、声まで変えられたら、もう誰が誰だか分からないし、私はキャラが登場するたびに「この人は本物か…?」って疑心暗鬼になってました笑 やりようなんていくらでもあるだろうし、色々、それはもういろいろとえらいこっちゃです。特にあの五感に訴えかけるとかいうの、マジで怖いどすね。

モカの迷宮は良かったです。選択肢で分岐させて、間違ってたらふり出しに戻る。でも間違った方がある意味美味しいシチュエーションなのが楽しかったですね。私は神楽のところを何回も見返してました笑 お嬢様っぽい丁寧な言葉遣いをする神楽もいいですね…!そういえば本物の神楽ってときどき男言葉になりますけど、基準がよく分かりませんね!ガハハ!()

気になったのは長官がいなくなったら鷹さんがその代役をしていたことですね。長官が内政の要で、鷹さんは実行部隊のリーダーということでしたから、そこで出てくるのは長官の下のNo.2じゃないんだって思いました。

あと結構最近の言葉が出てきたりして、自分ももう老害なんだなぁと思った次第です…笑

無印からなんとなく不穏なところを感じましたけど、悪っぽいアナトも良かったですね。迅くんの影から出てくるところとか、あの前後は意外と怖い感じがそこかしこにあって、油断しててやられた気分でした…笑「あら、もう少しゆっくりしていってもいいんですよ?」はもう少し悪く言っても良かったと思いますが、モモカに毒を飲まされたときの叫び声なんかは白月さんのああいう演技を見たことが無かったので印象に残ってます。

モカが「aiにあるまじき不合理さ。まるで自分が人間にでもなったかのような言動をしているって気付いてますか?」と言ってましたが、正直それはブーメランでは?と思っちゃいましたね笑 合理非合理はともかく、今まで散々軽口叩いてきたモモカを見てきているものですから。でもこういうのがあるからこそ、ゆいルートの幽霊みたいに人格なんて全て消す方が良いんじゃないかと思うときもありますよね。感情を消してただ動作だけに集中させるのか、意思を持たせた自律提案型にするのか。実際のところは、その用途に応じてどちらが有用かは違うと思いますけど、そもそも技術として目指してきているのはきっと後者なんでしょうね。そっちの方がより高度でしょうし。

鷹の投げた苦無が飛んできて死を感じた結果、舞が怖じ気づいていたっていう描写は良いなって思いました。舞は飄々として食えない人柄ではありますけど、迅くんのような死と隣り合わせの忍者ではなく、ただの一般人ですからああいう反応になるよなぁと。

ここまで特に流れも無くばらばらと思ったことを書いてきてしまいましたが、結論としては結構面白かったです。迅くんが鷹さんとの二回目の対戦では実は本物を使ってましたとか、実は無形さんはすでに電子空間にいましたとかは一本取られました。鷹さんが昔あった部署のことを語ったことや、迅くんと対峙しているときに鷹さんが自分の言ったことに驚いていたりしてたのも真相を知ると「そういうことなのかな?」となりました。

最後に、このはのR-18cgはでっっ!、えっっ!でした。ありがとうございました(この記事で唯一役に立つ情報)。あっ、神楽の一般cgも良かったです。ぶわっと広がる騎士団のマントと神楽の紫髪、キリッとした表情、それと小指に向かって一本一本の指がだんだん曲がっていってる左手ですね。


以上になります。ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。